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中途半端なHTML講座なら作るべきじゃない

HTML

中途半端なHTML講座なら作るべきじゃないと、HTMLの基本とかHTMLを書くを見てふと思った。

まず最初に書かなきゃいけないことって、文書型宣言(DOCTYPE宣言)、いわゆる<!DOCTYPE HTML SYSTEM>なのに(XHTMLの場合はXML宣言が必要だったりすることもあるけど)、あまりにそこを疎かにしている説明が多いなぁと思った。

悪い例その1

<html>
<head>
<title>hoge</title>
</head>
<body>
hogehoge
</body>
</html>

よく見る悪い例。逆に潔く感じます。何が悪いのか書くのがめんどくさくなってきたけど、ここで中途半端になってしまっては本末転倒なので書く。

文書型宣言は書きましょう。いや、厳密には書くことは強制されていないのだけど(書かなくてもページは表示される)、ここら辺の説明は文書型宣言についてなどが分かりやすいです。あとは上記のHTMLをValidatorに通してみたので、警告などはそれを見れば分かると思う。「文字エンコーディングが見つからねえええ!!」とか言ってる。

悪い例その2

<html>
<META http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css">
<link rel="stylesheet" href="text.css" type="text/css">
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS">
<title>ジェフのページ</title>
</head>
<body>
<h1>ジェフのページ</h1>
<p><img src="jeff.jpg" alt="ジェフ"></p>
<p>ようこそ!</p>
</body>
</html>

書いてる途中で偶然見つけたので挙げさせてもらいます。とりあえず<head>が無い!まぁこれはただの書き忘れでしょう。あと、やっぱりこちらも文書型宣言がないです。他の記述からしてXHTMLでないのは分かりますが、ちゃんと書きましょう。あとは、<meta>要素の大文字小文字が気になる...。なんでこれだけ?的な。致命的なところは文書型宣言の所だけですが、同業者なのですから、きちんとしたものを公開すべきだと思います。我々は素人ではないのですから。

話を戻して、ホントに1からサイトを作る人にとって、その目的が何なのかによって求めるものも違ってくるのかなぁと思っていて、自分でサイトを作りたいからHTMLを覚えたいのか、とりあえずサイトを作りたいから表示さえされればいいのか。ホントは前者が理想的なのだろうけれど、後者の人にとっては文書型宣言が云々とかCSSが云々とかって特に必要ないと思うし、自分も後者から入った口なので、最初のDOCTYPEの部分とか取っつきにくかったのを覚えている。けれども、なら、それでもコピペされるであろうHTMLは適切なものであるべきだと思うのだけど、これはこれでエゴってやつなんだよなぁ。正しく書かれたHTMLで内容がゴミみたいなページよりも、HTMLがひどいけど有益な情報が載っているページの方が価値は高いと思うし、そんなページが増えた方がWWWもより豊かになるんじゃないかと思う。2回言うけど、なら、コピペされるであろうHTMLは適切なものであるべきだと思う。のだけど、これはこれでエゴってやつなんだよなぁ。

多分これは会社で言っても「それはどうなの?」って言われると思う。うちの会社で言えば「正しいHTMLを書くことによるメリットは?」とかね。「正しいHTMLを書くことによって、共通の知識により管理することができる」とかそんなんぐらいしか言えない。「それによって管理効率が上がるの?」とか言われそうだ。理解はしてくれると思うけど、企業は利益を求めるので、それが利益に繋がらなければただの思想でしかないので、後回しにされがち。だから非営利団体であるW3Cとかがそれらを謳うのが尤もだと思うんだけど、それじゃ影響力がないので、GoogleとかYahoo!とかが「正しいHTMLで書かれたサイトは上位に表示するよ!」とか言ってくれればいいんだけどなぁとか思った。

あーなんかすごい脱線した。とりあえず今自分にできることは、もしHTMLの説明をするなら、紆余曲折して正しくないHTMLを覚えてしまう可能性があるので、中途半端なら何もしない方がよいということ。HTMLってちゃんと説明すると結構いっぱいあるしね。とりあえず1回は仕様書に目を通しておくべき。翻訳版もあるし。そんな堅苦しいの読めない!って人は、とりあえず自分がおススメできるサイトを挙げてみる。

脱初心者をめざす人のためのホームページ作成講座
石川一靖さんのサイト(ミラーサイト)で、まずは作ってみよう -- HTML & CSS入門でも、きちんとHTMLの説明がされている。他だと「悪い例」で挙げたHTMLが結構多く紹介されているけど、ここは最初から丁寧に説明されているので良いと思う。
ごく簡単なHTMLの説明
Semantic Webとかで有名な神崎正英さんのサイトで、上記で挙げさせてもらった石川さんもこのサイトをよく参考にしていると言っていた。こちらも分かりやすい。
HTMLの定義のための覚書
野嵜健秀さんのサイトで、こうするとホームページが作れるよ!と言うよりも、それぞれの意味を詳しく説明されている。ある程度HTMLを理解していると、その説明にすごい頷ける部分がある。

膨大な量のHTML講座があるけれど、自分は上記の3サイトぐらいしか良いサイトを知らない。どれにも言えることなのだけど、結構なページ数がある。つまり、「これだけでホームページは作れます!」というような薄っぺらい説明だけでは、正しくHTMLを覚えることはできないのだと思う。あーでもなんかこんな風に敷居を上げるような言い方はしたくないなぁ。でも、つまみ食いはしないで欲しくて、ちゃんと覚えるなら、1つのサイトの全てに目を通してほしい。上記3サイトはどれも中途半端に作られてはいないから、全部に目を通せばそれだけで脱初心者にはなれると思う。多分。

HTMLの説明って簡単にページが埋まるから、それをコンテンツにしたいって思うけれども、これは結局自分の考えの押しつけになってしまうんだけれども、やっぱり中途半端なHTML講座なら作るべきじゃないと思うのです。あーなんか上手くまとまらない。分かる人だけ分かってください。

追記(2010/05/01 22:23)

レスポンスがあったので反応します。

言いたいことはわかるけど、変な「ホームページ作成講座」を作ってる人も間違ってることを書こうと思ってやってるわけじゃないと思うんだよね / だから余計に質が悪いって気もするけど。

私もそう思います。だからこそ間違いに気づいたら訂正することが大切だと思います。それが容易にできるところがWebの良いところでもあると思うのです。

とにかく「プレーンテキスト最強」ってことを忘れない。

ハイパーリンクを考えないならプレーンテキストはもっとも純粋なる最強の文書(データ)ですね。PDFのようなWebの墓場とも少し違うような気がします。まずは根本であるテキストを忘れないことも大切だと思います。

「XHTMLでないのは分かります」なのにheadタグを書こうとかmetaの大文字小文字を揃えようとか言うのは筋が通らないと思う。

ご指摘ありがとうございます。HTML 4.01 Strict DTDによると!ELEMENT HEAD O Oとあります。両方O(Omissible)なので、どちらも省略可能です。p要素やli要素の終了タグを省略している人は結構いますけど、開始タグの方を省略している例は見た事なかったのでつい言ってしまいました。「終了タグあるなら開始タグも書いた方が云々」というつもりで書いたのですけど、主観的でしたね。metaの大文字小文字については揃えようではなく気になっただけですよ。特にどうしようということではありません。

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2010/05/01(Sat) 12:58
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