いや、IE6の環境に合わせて何かをするというのが嫌なわけではなくて、「IE6じゃちゃんと表示されない?くぅ、じゃあIE6でもちゃんと表示されるようにするか!」みたいな、「仕方ない」っていう感情に近いでしょうか。
ただ、私は「Web」という中でIE6を愛しているわけではありません。IE7やFirefox、Operaを愛しているわけでもありません。「<p>
で囲った内容は「段落」という意味を持ちます」とか、「background-color : red;
と指定すると、背景色が赤色になる」といったような、HTMLやCSS自体を愛しています。こういうのをW3C, CSS原理主義者や、三宅さんの仰る「CSSマニア」というなら、私はそれに当てはまるかもしれません。「「Web」という中で」と言ったのは、全部の中では、私も人間を愛する方が大事だと思うからです。
で、CSSに関するブラウザのバグというのは、例えば「background-color : red;
と指定すると、背景色が赤色になる」という仕様に従ってみて、IE7やFirefoxでは背景色が赤色になるけど、IE6では青色になる、というようなことだと思うんです。これはちょっと極端ですけど。
それを「IE6を利用してるのが悪い」とか、「バグがあるブラウザを利用してるのが悪い」と切り捨てることは簡単だけど、出来る限り意図したデザインを閲覧者に伝えたいという思いもありまして、IE6へも配慮することにしました(IE6でのアクセスの多少は抜きにして)。FirefoxやOperaの最新版以前のバグなどは分からない(遭遇していない)ため、特に何もしていません。また、IE4, 5への配慮をしていないのは、私がインターネットをやり始めた時(2002年頃)の最新が、IE6だったためです。これは完全に私情ですが、個人サイトなのでそれでいいと思っています。
余談ですが、私はいわゆるユーザースタイルシートというものを使っていません。サイトの内容は然ることながら、制作者の考えたデザインも見てみたいと思っているからです。もちろん文字が読みづらかったり、重かったりなど、閲覧に支障が出る場合には、文字を大きくするなどの対策は取りますが、デザインも全て含めてWebサイトだと思っています。だからこそ、読みやすいサイトやカッコいいサイトを見つけたときに、感動したりするのです。私の場合は、ですけれど。
だから私は、私が読みやすいと思ったり、カッコいいと思った(考えた, 参考にした)デザインを表現するために、仕様に準拠している範囲内でスタイルシートを書きます(もちろん、見難いなどの指摘をされたら、改善する努力はするつもりです)。私はそれをカッコいいことだと思っています。